太る原因は、食事後の血糖値上昇に伴うインシュリンの分泌量にあります。 今までのダイエット法では、全てのカロリーを低くするために食事量を制限することによって、血糖値の上昇を低く保ち、その結果インシュリンの分泌量も低くしていたのです。

しかしこれでは脳内の中枢神経のバランスが崩れると共に、筋肉の減少、並びに交感神経の働きが低下するなど、基礎代謝などの代謝機能も衰えてしまうことになり、リバウンドの原因になってしまいます。

そこで「低インシュリンダイエット」では、GI値に注目しました。 GI値とは、食事後の血糖値上昇率をブドウ糖による血糖値上昇率と各食品毎に測定した血糖値上昇率とを比較した数値で、この数値が高いほど血糖値が上昇しやすいという事になります。

これによると数値が高いのは炭水化物(多糖類)で、特に砂糖などの二糖類は一段と高くなります。しかしこれら糖類の中でも比較的GI値の低いものも含まれています。

従って同じ分量でもGI値の低いものに替えて食べれば、食事量の制限は無く、今までの食事量を減らさなくても血糖値の急上昇を防ぎ、それに伴うインシュリンの分泌量も低く抑える事が出来るのです。

例えば、GI値84の白米飯100gは、GI値56の玄米飯100gに替えれば良いのです。

低インシュリンダイエットは、玄米のような無精製で繊維質や栄養価が高く、歯応えがある食材を選択することによって、咀嚼回数も必然的に増える食材が多いために、ダイエットのみならず健康食としての提案でもあり、医学的に生活習慣病の予防と改善になる食事法と言えるのです。

誤解して頂きたくないのは、あくまでも「今の食事量を減らさない、増やさないから始める」事で、いくらGI値が低くても今よりもたくさん食べてしまったら無意味です。

低インシュリンダイエットの「痩せる医学的メカニズム」以外にも、GI値が低い食材の多くは歯応えがあり、咀嚼回数が増え、腹持ちが良くなるので、我慢しなくても自ずと食事量や間食も減って健康的に痩せられるという効果があります。

低インシュリンダイエットの特徴
1) 無理に運動する必要はない。
2) 食事量は増やさず減らさずからスタート。
3) 頑張ってはいけない。
4) カロリー計算は必要ない。
5) リバウンドの心配はない。
6) 誰でもできる。
7) 生活習慣病の予防になる。

ダイエットを始めても今の食生活や生き方を180度変えるような方法では続きませんし、ストレスが貯まるだけで結果的には何の意味もありません。

低インシュリンダイエットは生活習慣病予防の改善(運動療法など)から出た発想です、生活習慣病にはインシュリン抵抗性(インシュリンの過剰分泌)を伴う疾患が多く、肥満は特にインシュリン抵抗性を誘発します。このインシュリン抵抗性を改善する為には運動療法が有効ですが、重篤な症状の場合や高度の肥満者は運動禁忌となります。

運動は週に2回、食事は1日3回として週に21回、つまり1:9の割合です。如何に食事法の改善が大切かが分かります。そこで今まではカロリー制限をして血糖値が上昇しないようにしました、食事量を減らせばインシュリンの分泌量も減るのです。

しかしこの方法では余りに辛いし長続きしません、病に悩んでいる方々には特に二重の苦労です。でも食事量を減らさないで(食事量は今までと同じで)血糖値を急上昇させない食事、つまりインシュリンの分泌量を穏やかにする食事に変えれば辛くないし、何でも食べられます。但し、何でも好きなだけ無制限に食べて良いのではありません、誤解しないでください。


低インシュリンダイエットって
低インシュリンダイエットの基礎
GI値って?
GI値表 50音順
GI値表 分類別
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