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入学や就職などを控えた4月には体質を改善させて生活の変化に備えましょう。

4月になってから慌てても生活の変化に身体のリズムは急には合わせられません!

誰でも4月は“心機一転、頑張るぞー”と気持ちは入れ替えても誰もがそう言う訳には行きません。

時には気持ちだけ焦っても身体は言うことを聞かず、そのうちに通学や通勤が嫌になってしまうといった“5月病”に陥ってしまう人も後を絶ちません。

でも今からそうならない為に備えておけば大丈夫、生活の変化にも柔軟に対応してあたなの「やる気」に身体が応えてくれるでしょう。

その為には まず食生活を見直して 自律神経の乱れを正し、その働きを活発にすることです。

自律神経の働きが副交感神経から交感神経へと切りかわる朝は、食事を抜かずに必要な栄養素をバランスよくとって、交感神経を目覚めさせてください。

朝起きた後、すぐに交感神経の働きが活発化されれば、体温や血圧の安定と脳の働きも活性化されて身体代謝もアップし、効率よく体内エネルギーも発散され、体脂肪の燃焼も活発になります。
特に良質なタンパク質は交感神経の働きをより高めてくれます、納豆や豆腐などの大豆製品、魚などは朝食には理想的な食べものです。

また朝は食欲がない、食べる習慣がないという人は、手軽にとれるヨーグルトやバナナを食べるだけでもOKです。

昼間は、交感神経が活発に活動する時間です。
食べたものがすぐにエネルギーに変わりやすいので、脂質や糖質の多い高カロリーなものを食べたいという時は、昼食にとるようにしましょう。
そして夕食はなるべく早めに済ませ、就寝3時間前には食べ物を口にしないようにすると翌日の朝食が美味しく食べられ1日の食生活リズムも良くなります。

もう一つ食事について、ぜひ気をつけていただきたいことは、人間の食欲には 2 種類あるということです。
ひとつは、血液中の栄養分が減ったために自然に体が食べることを求めるものです。これが、人間本来の食欲で代謝性食欲と言います。
それに対して、決められた時間や好きな食べ物を見たりした時に、脳が空腹だと錯覚する食欲があります。これは、いわば「ウソの食欲」とでも呼ぶべきもので認知性食欲と言います。
元来、私たちの体は、朝食、昼食、夕食をだいたい決まった時間にとり、夜には眠るという生活のリズムに従って行動するようにできています。子供のころから高校を卒業するくらいまでは、ほとんどの人がこのリズムにほぼ従って生活してきたからです。長い年月をかけてでき上がった食欲のリズムはなかなかリセットできるものではありません。
たとえば、ある時期に生活が朝型から夜型に切りかわって午前 10 時頃に遅めの朝食を食べるようになったとしても、以前からいつも昼食を食べていた午後 12 時頃になると何か食べたいと感じます。これが「ウソの食欲」です。本来は、昼食の時間も少しずらすべきなのです。
「私は食生活が不規則だから…」と言う人は、ただ自分自身で不規則にしているだけで修正しようと思えばできることなのです、しかし多くの方々はそれに気づいていないのです。

学生の頃は7時に朝食、12時に昼食、19時或いは20時には夕食と毎日繰り返していても就職してからもそのリズムが継続できるとは限りません。

中には13時出勤とか3時からの仕事と言った方もいます、その生活パターンに合わせて食生活を修正することが必要です。もちろん長い年月で築いたサーカディアンリズム(1日の決まったサイクル)は短期間には替えられるものではありません、毎日の繰り返しで違和感がなくなってくるものです。

その方法は、朝食を基準として食生活のサイクルをつくることです。

つまり何時に起床してもその時間の30分後が朝食、5時間後が昼食、そして7時間〜8時間後が夕食として食生活の新たなサイクルをつくることから始めて下さい。
 
では【第6回】で。お楽しみに。